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神経の走行は、頭の中から耳の後ろの小さな穴を通って顔の筋肉に到達します。顔に冷たい風を受けて耳の周りの組織が縮み、神経を圧迫する、あるいは風邪のウイルス感染で耳の後ろのリンパ腺が腫れ、神経を圧迫するなどの原因が考えられています(ベル麻痺といわれます)。しかし、原因が帯状疱疹であることもあります(ラムセイ・ハント症候群と言われます)。帯状疱疹は神経を傷つけますので、神経の損傷は長く残ります。ラムセイ・ハント症候群になると麻痺が治りにくいと言われるのはこのためです。 |
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←「星状神経節ブロック」 | ||||||||||||||||||
ベル麻痺の治療は、安静が基本です。縮んだ組織や圧迫により腫れた神経を元に戻すには、局所の血流を良くしなければなりません。血管の緊張を支配する神経は交感神経です。顔や上肢にゆく交感神経は首に集まって星状神経節(せいじょうしんけいせつ)をつくります。ここに局所麻酔薬を注射することで星状神経節をブロックすることが出来ます。顔面の局所の血流が増加し、圧迫や腫れの悪循環を改善します。通常は20回程度のブロックで麻痺が改善することが多いようです。 ラムセイ・ハント症候群の場合はやっかいです。治療は帯状疱疹に準じます。早期に治療を開始することが治癒への近道です。 |
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