理事長 青木 晃隆
風(かぜ)
心の中をさわやかな風が吹き貫けた。
美しい風だった。さわやかだった。
昔から何度か味わった風だ。
近頃は、忘れていた風だ。
熱くもなく、冷たくもなく、多くもなく、少なくもない。
香(にお)いもなく、肌にも残らない。
眼だ、さわやかさだけが残った。
そうだ、戦時中の空襲の途中に、防空壕から出て夜空の星
のまたたきを銀河のきらめきを見上げた時、
あの時も、僕の心に吹いた。
僕は生きている。そして、今多くの人が死んでいる。
欲もなく、得もなく、今生きている。
今生きていると心に感じたとき、今は只の年老いた男、
でも、まださわやかな風を感じる幸が私を包んだ。
私は、この風を感じつつ生き、そして、死ねればいいなと思った。
この風は、私に私の幸を残してくれたんだ。
眼はかすみ、腰は痛い。手は力なく、足は空虚に動くだけ。
又、一陣の風が吹き抜けた。
他にもこの風のさわやかさを分けてあげたいと思った。
いいんだ。いいんだ。
誰かもこのさわやかな風の流れを感じている人も居るだろう。
又とない今、この一瞬、これからも感じて生きたいものだ。
分けてあげたいものだ。
私は幸せだ。私の一生は素晴らしいものだ。
唯一、私自身の宝物なんだ。
意味もなく、無意味でもなく、空に舞い続ける私の心に又、
さわやかな風が吹き抜けていく。


ボランティアさんの活動報告  有本 功先生による楽しい音楽療法が行われました。
 生涯現役が目標の有本先生は、年長者の方と「昔の歌をいっしょに歌い、昔聞きなれた音楽を聴いてもらいながら、今 【有本 功先生 プロフィール】

■1986年
ミュージック・シーケンサー(音楽専用コンピュータ)の研究に取組み、音楽の演奏解析(バロック音楽を中心)に使用、合わせて学校の授業や個々人の音楽練習にも使用し始める。
■1992年
小倉南保健所の「リハビリ教室」に参加、シーケンサーを使って機能回復訓練に使用し効果を上げる。
■1993年
特別養護老人ホームにおいて、シーケンサーを歌唱の伴奏機器として使用し、また、リコーダーやクラリネットの伴奏機器としても大きな効果を上げる。
■1995年
高等学校を退職し、有本音楽工房を設立。後進に音楽教授をしながら、伴奏音楽作成や音楽編集、老人ホームの慰問、DTMの研究をしている。
のこのひと時、この世の憂さを忘れましょう」と、活動に精を出されています。楽しいトークを交えた有本先生の音楽療法は、善興会の老人ホーム・デイサ
ービスセンターでも、とても人気の高い取り組みの一つです。今日も素敵なクラリネットの音色に誘われて、ゲストの皆さんが集います。 ▲皆様熱心に耳を傾けておられました。

当施設ご利用のご長寿さんを紹介致します。
平成16年3月31日現在
藤吉ヤスさん
【明治33.1/27 105歳】
中川サツヨさん
【明治37.7/5 100歳】
桑野ノブさん
【明治37.5/25 100歳】
古賀サキさん
【明治37.4/12 100歳】
梅田オソノさん
【明治37.8/27 100歳】
石松ヌイエさん
【明治36.2/24 101歳】
近松ヨネさん
【明治36.3/17 101歳
森アキさん
【明治36.12/30 101歳】
井出マツエさん
【明治35.11/26 102歳】

2回目 「生活行為は最高のリハビリ」
今回は、生活リハビリの具体的な方法について説明します。生活リハビリでは、私たちが普段行っている生活行為そのものに注目していきます。生活行為には3つの特徴があります。1つ目は「生きるための行為」、2つ目は「楽しむための行為」、3つ目は「社会に参加する行為」です。この3つの生活行為が、一日の中でどの程度
行われているかが重要です。高齢者や障害を持つ人の中には、「楽しむための行為」や「社会に参加する行為」が極端に少なくなっている人がいます。そういった人の多くは、主体的な生活力や生きていく自信を喪失しているように感じられます。では、どのようにすれば主体的な生活力や自信を回復していけるでしょうか。それには、まず、その人のいいところを見つけていくことから始めます。今現実的にできることは何か、見守りや少しの介助でできることも含めて、その人が主体的にできることを見つけてください。特別なリハビリとして考えるのではなく、普段の生活の中でできることを無理なく行うことの積み重ねが大切なのです。よく耳にするのは、「時間がかかるから」「周囲が汚れるから」の理由で家族や介護職員が全面的に介助している現状です。できること全てを「させる」のではなく、できることの一部でも自分から「する」ように励ましていくことが重要です。

東筑紫学園 専門学校九州リハビリテーション大学校
作業療法士 講師 佐野幹剛

自慢の職員ご紹介   今後ともよろしくお願い致します。
【善興園】
主任アテンダント
加藤 安子


長い間、社会に貢献された高齢者の方々が安心し充実した時を過ごせるように日々努めています。毎年恒例の行事には「来年も元気に参加しましょうね。」が合言葉であり励ましであります。
 人生の先輩である高齢者の方との生活の中で、時には教えられ励まされ、私も貴重な体験や思い出が出来ました。
 今後も皆さんが安心して生活出来るよう、「手は出し過ぎず目は離さず」をモットーに、「心の通う介護」にスタッフ一同努めていきます。
【第二善興園】
主任アテンダント
前田 さとみ

私達はお互いコミュニケーションをとりながら入所者の方々の健康状態や精神状態を観察しています。1つの建物の中で1日中過ごされるので、行事の計画を立てたり、クラブ活動を行うことによって、意欲的で楽しい日々が送れるよう努めていますが、私達の力だけではどうしても満足されない部分があります。それはご家族の面会が大きな役割を持っています。これからもご家族との情報交換を行いながら皆様が楽しく生活できる様、頑張りたいと思います。
【第三善興園】
主任アテンダント
神屋 明美


職員1人ひとりが職場の花になってほしい。居室に一輪、庭に一輪の花が咲いている。それを見ただけでホッとし、嬉しくなり明るくなると思いませんか。その人がそこに居るというだけで花が咲いた様に明るく楽しくなり、その人の笑顔に接しているだけで癒される。 「笑う」という言葉には「花咲く」という意味があるそうです。自分が居るだけで周囲を明るくし、居合わせた人達に喜びと安心感を与えられる職場でありたいと願っています。

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
〒805−0069
北九州市八幡東区前田2丁目16−8
tel.093−661−0077(代)
fax.093−681−2529
〒807−0845
北九州市八幡西区永犬丸南町2丁目3−25

tel.093−611−0521(代

fax.093−613−5668
〒807−0081
北九州市八幡西区大字小嶺721−1

tel.093−614−6555(代)

fax.093−614−6556
※入所のお申し込みはご連絡いただくか、直接最寄りの園までお問い合せ下さい。

ショートステイ
(短期入所生活介護)
居宅介護支援事業所 デイサービス(通所介護)
在宅の要介護の高齢者を施設で短期間おあずかりするサービスです。利用中は常時、日常生活のお世話をさせていただきます。介護者が出産、病気、冠婚葬祭、農繁期、出張、旅行あるいは介護疲れなどの諸事情から在宅介護が困難な場合にご利用下さい。

■お問い合わせは…
善 興 園 093−661−0077(代)
第二善興園 093−611−0521(代)
第三善興園 093−614−6555(代)
介護保険サービスを利用するための第一歩。
●介護保険の申請代行
ご本人やご家族に代わり、介護保険に関する全ての事を代行いたします。
●ケアプラン(介護サービス計画)の作成
要介護認定を受けた後、ケアマネージャー(介護支援専門員)が、利用者本人に最適なケアプランを作成いたします。※利用者負担はありませんので、お気軽にご利用下さい。

■お問い合わせは…
ゴクラク第一093−661−5369
ゴクラク第ニ093−611−0599
日帰りでご利用できる在宅者向けサービスです。
自宅に引きこもりがちな高齢者が大勢での入浴、食事、機能訓練、レクリエーションなどを通じて、心身共に活性化、機能維持がはかれます。送迎もいたしますので一人暮らしの高齢者もお気軽にご利用いただけます。

■お問い合わせは…
善 興 園 093−661−2539(代)
第二善興園 093−613−0881(代)
第三善興園 093−614−6555(代)

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観音の湯で心と体の癒しを

身体障害者療護施設 北郷荘
 
露天風呂 
〒889−2401
宮崎県南那珂郡北郷町
大字大藤甲3655番地
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fax.0987−55−3122