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![]() 青木 晃隆 |
有為転変(ウイテンペン) 「有為」とは因縁によって創られたるものということである。 われわれの世界は宇宙の全てを含めて、分裂合成されたものである。そこには老化変転変換して、一刻も同じ形・内容で停まるものはない。それを我々にとって都合のよいものを成長・成功といい、都合の悪いものを災害・災難という。成功も災難も同じ範疇に属するものとして、常に最悪の場合を念頭において考え行動しなくてはならない。砂上の楼閣ではならない。しっかりとした土台、最善の方法で構築していてさえも失敗は付きものである。 |
失敗を失敗で終わらせては失敗であり、失敗を基として更に思考努力してこそ成功がある。しかし、それでも失敗はする。故にこそ努力することに意味がある。どんなに美味しいものでも腹いっぱい以上は食えないし、起きて半畳寝て一畳である。辛苦の努力の中に幸せがあり、一歩一歩と前進し、壊れば建て、くじければ気を持ち直し、全てを御仏のお導きとして、感謝と再起努力それこそが仏道にかなうものである「七転八倒」達磨になろうよ。 「災難不幸は必ず来る、それにそなえて最低に押さえ善に向かって努力精進すること、これを修行と言う。」 |
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