ナスは癖がなく、和洋中華どの料理にも使えて重宝なお野菜です。水分が90%以上で、特別な栄養素はありませんが、肉類やゴマ、味噌など栄養価の高いものと相性が良いようです。また、ビタミンの多いトマトもナスの親戚の野菜だからか、味の相性が良く、一緒に料理すると美味しいものです。
 中でもナスが最もその特徴を表すのは、油との調理でしょうか。油によってアクが抜け、やわらかくなるので、お年寄りにも食べやすくなります。
 衣をつけずに揚げた方が油を吸収しにくいので、今回は素揚げにしました。カロリーを制限なさっている方は、薄味でゆっくり炊いても美味しくいただけます。


1】ナスは縦半分に切り込みを入れて、切り口に片栗粉を付けておきます。
2】鶏ミンチ、ホタテの缶詰め、塩、コショウ、おろし生姜、しょう油をよく混ぜてナスの間にはさんでおきます。
パプリカは食べやすい大きさに切っておきます。
3】ナスをゆっくりと油で揚げ、パプリカは素揚げにして盛り付け、生姜じょう油でどうぞ。
 ※ナスが大きければ、斜め輪切りにして鶏ミンチをはさみます。
                                       ※カロリー1人分は143kcal


 料理研究家・栄養士。
 山際生活デザイン研究所主宰。
 食品関連会社顧問、メニュー開発、執筆、講演、公的機関の委員、
 テレビ・ラジオ番組のコメンテーターとしても活躍中。
 生活感に溢れる話題とユーモアやウィットに富んだ話し方には定
 評がある。著書に「おなかすいてない?」海鳥社。