肩こりは、どうして起こる?

 恐らく、肩こりの経験がまったくない、という方は少ないのではないでしょうか。肩こりとは、首から肩にかけての筋肉がはり、重苦しい感じになる状態のことです。
 しかし一口に肩こりといっても、その原因はさまざま。例えばこの時期なら、生活環境の変化による精神的なストレス、あるいは長時間のデスクワークといった身体的なストレスが原因となる肩こりなどが多く見受けられます。
 実は精神的なストレスも、頚椎から肩にかけての持続的な緊張を生み、肩こりの原因となるのです。ストレス社会といわれる今日、運動不足になりがちな現代人が肩こりになるのは当然かもしれません。ただ、恐いのは肩こりに何か病気が潜んでいるケースです。頑固な肩こりがある時は、安心のためにも一度、病院で検査を受けた方がいいでしょう。


 

 
手軽にできる肩こり予防法

 肩こりは、筋肉の直径が細い女性や、筋肉が常に緊張しているなで肩の人に多いといわれています。国民生活基礎調査によると、女性の場合、最も多い身体の苦しみは肩こり、という結果が出ているほど。また、性別や体型に関係なく、姿勢の悪さも肩こりの大きな原因の一つとなっています。
 こりとは筋肉の疲労のことですから、肩こりを防ぐためには、同じ姿勢を続けず、定期的に体を動かすことが大切です。筋肉を動かすと、ポンプの作用で血液の循環が良くなります。肩がこる前に軽いストレッチや体操をして、筋肉が疲労しないように心掛けましょう。
さらに、枕は低いものを使って楽な姿勢で寝ることもお忘れなく。

※肩がこりにくい姿勢
 ・肩の力を抜く。あごを引く。
 ・頭の位置を数センチほど引き
  上げる気持ちで。
※肩こりに効果的なストレッチ
 ・首をゆっくりと回す。これを左右交互に数回ほど繰り返す。
 ・ゆっくりと両肩を上げ、数秒間緊張させたあとでストンと落とす。
  これを数回繰り返す。


 




在宅と自立支援を重視する方向へ

 平成15年4月、介護報酬(介護保険から介護サービスを提供する事業者に支払われる報酬)の見直しが行われました。今回の改訂は、個々のニーズにきめ細かく対応できるよう、サービスの質の向上に重点を置いたもので、「在宅」と「自立支援」を重視する方向性を強く打ち出しているのが特徴です。これによって、在宅サービスが拡充され、利用選択の幅が広がるものと期待されています。
 

訪問介護は
 「身体介護」「生活援助」の2種類に


 在宅介護のうち、ホームヘルパーが自宅を訪問して介護する訪問介護は、これまでの「身体介護」「家事援助」「複合型」の3種類から、「身体介護」「生活援助」の2種類に。介護報酬も平均で2.3%引き上げられました。中でも清掃や買い物、調理などを行う「生活援助」は、従来の家事援助に比べて26.2%と大幅にアップ。
 介護報酬が上がれば、利用者はそれだけ満足度の高いサービスを受けられることになります。つまり、今回の見直しの背景には、在宅サービスをより充実させることで、介護が必要な状態になったり要介護度が上がったりするのを予防するとともに、たとえ介護が必要になっても、できる限り自宅で自立した生活を送ることができるように、という考え方があるのです。
 また、障害者の福祉サービスについても、利用者の立場に立った制度を構築するため、同じくこの4月から、行政がサービスの内容やその提供事業者を決定する「措置制度」から、新たな利用の仕組み「支援費制度」に移行されました。




 




秋のおすすめ料理
さんまの香り揚げ

山際 千津枝



料理研究家・栄養士。 
山際生活デザイン研究所主宰。
食品関連会社顧問、メニュー開発、執筆、講演、公的機関の委員、 テレビ・ラジオ番組のコメンテーターとしても活躍中。
生活感に溢れる話題とユーモアやウイットに富んだ話し方には定評がある。

 普通食をきざんだり潰したりすると、たいていの物は介護食になりますが、時々は作る過程も楽しめるような料理を作ってみましょう。
 今回の料理は、ただザラザラとして白いだけの白玉粉が、黄色いかぼちゃを練り込まれるうちに、ねっとりと綺麗な黄色いお餅に変わって行く様、丸く可愛い形に丸められ茹でられて、もっと黄色になって行く様子を見ているだけでも楽しいと思います。
 軟らかさや大きさを少し変えるだけで、看護する人とされる人が同じものを食べられます。「かぼちゃ白玉」は、あんこにからめたり、きな粉をまぶしたり、お吸い物やお味噌汁の具にしたりと、いろいろと応用もできる料理です。次はどんな風に食べるか話し合いながら食べるのも、楽しいかもしれません。

材 料  
  かぼちゃ 300g
  白玉粉 200g
  茹で水+水 適量
     砂糖 1カップ
※シロップ 2カップ
  レモン汁 1/2個分
  キウイフルーツ 1個
   ※果物は好みのモノで。
 スイカも美味しいですよ。
 

作り方

1】 かぼちゃは、厚めに皮を剥き茹でて冷ます。
2】 ボールに白玉粉を入れ、粒をつぶしてかぼちゃを加え、冷ました茹で汁を少しずつ入れながら耳たぶ位の固さになるまでこね合わし、親指大に丸め中央を指でくぼませておきます。(※カボチャの分量を増やす方が柔らかくなります)
3】 たっぷりの湯をわかし、かぼちゃ白玉を入れて、浮き上がってからもう少し茹でて冷水にとり、器に盛ります。
4】 飲みにラップを敷き[2]を入れて丸く包んで、輪ゴムで止めて冷蔵庫で冷やし、固めます。
5】 シロップの材料を煮立てて冷まし、レモン汁を加えておく。
6】 白玉に、シロップを注ぎ、キウイを飾って下さい。

1人分のカロリー  242キロカロリー